こんにちは。コーヒー豆専門オンラインショップ the fin です。
最近では、カフェや通販サイトでも「スペシャルティコーヒー」という言葉をよく目にするようになりました。当店でも70種類以上のスペシャルティコーヒーを取り扱っています。
ですが、「どこがどう“スペシャル”なの?」という疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?
今回は、そんな疑問にお答えし、スペシャルティコーヒーの3つの審査基準を詳しくお話します。最後までお読みいただけければ、きっと、スペシャルティコーヒーの魅力を感じていただけると思います。
スペシャルティコーヒーとは?
簡単に言えば、「世界共通の厳しい基準をクリアし、特別な個性と美味しさを持ったコーヒー」のこと。
そしてその“スペシャル”を裏付けるのが、以下の3つのポイントです。
① クオリティ(品質)
スペシャルティコーヒーと呼ばれるには、まず「味そのもの」が世界基準で評価されていることが大前提です。
評価方法は「カッピング」と呼ばれるテイスティングで、
香り・甘み・酸味・コク・後味などを総合的にスコア化し、100点満点中80点以上を獲得した豆だけが“スペシャルティ”と認定されます。
ただ美味しいだけではなく、
「チョコレートのようなコク」や「花のような香り」など、他にはない“個性”が明確に感じられることも重要な評価基準のひとつです。
② トレーサビリティ(追跡可能性)
2つ目の基準は、「どこで、誰が、どのように作ったコーヒーか」が明確にわかること。
たとえば…
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どの国・どの地域の農園か
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どの生産者が育てたのか
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栽培方法(オーガニックか、日陰栽培か など)
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どのような流通経路をたどって、私たちの元に届いたのか
このように、生産から販売までの“すべての情報”がきちんとたどれることが、スペシャルティコーヒーの大きな特長です。
「顔の見える豆」であること。それが安心と信頼につながります。
③ サステナビリティ(持続可能性)
そして3つ目は、「いい豆を、これからも継続して作れる仕組みがあるかどうか」。
スペシャルティコーヒーの背景には、次のような“持続可能な農業”が欠かせません。
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生産者への正当な報酬(フェアトレード)
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環境への配慮(森林保全、水資源の管理など)
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労働環境の改善と教育支援
こうした取り組みがあるからこそ、高品質な豆が毎年安定して収穫され、
私たちの手元に届くのです。
スペシャルティコーヒーは、農園の個性が詰まった一杯
スペシャルティコーヒーは、農園や生産者の個性・哲学がしっかりと表現されたコーヒーです。
どれひとつとして同じではなく、
気候、標高、栽培方法、精製方法、そして生産者の想い──
そのすべてが風味となって表れます。
まさに、“世界でその農園にしか出せない味”。
だからこそ私たちは、このスペシャルティコーヒーを通して、農園のストーリーごと楽しんでいただきたいと考えています。
the finで取り扱うスペシャルティコーヒーは、常時70種類以上
当店 the fin では、世界中から厳選したスペシャルティコーヒーを70種類以上ご用意しています。
それぞれの農園の情報や精製方法、味の特徴など、ひとつひとつ丁寧に説明文をつけていますので、
気になる豆の背景にぜひ触れてみてください。
いくつか飲み比べていただくことで、
ご自身の「好きな味の傾向」や「お気に入りの農園」がきっと見つかるはずです。
その選択が、生産者の応援にもつながり、世界のサステナブルな未来にも貢献できます。
このコラムを読んで、少しでもスペシャルティコーヒーの魅力に興味を持っていただけたら嬉しいです。
そして、世界中の農園から皆さんへ極上の一区切りの時間をお届けする架け橋になれたらと思っています。